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歯周病は歯石や歯垢中に潜む歯周病菌が原因で、歯茎に炎症が起きる病気です。

正確には、歯茎の炎症だけであれば歯周炎、歯と顎の骨を結ぶ歯槽骨まで炎症が波及すると歯周病と呼びます。

このような変化が現れたら、歯石の付着や歯茎の赤み、お口の痛みといった症状が出ている可能性があります。

こまめにお口の中をチェックして、異常が見られる場合はペットクリニックで歯石除去（スケーリング）を行いましょう。

歯のぐらつきや鼻から膿が出ている場合は、進行している可能性があるため、歯根治療が必要です。

お口のトラブルを防ぐには、歯磨きがとても重要です。一般的にワンちゃん・ネコちゃんは、歯垢が歯石に変わるスピードが人間の5倍速いと言われています。

お口のトラブルはペットクリニックに多く寄せられる相談内容ですので、お食事が済みましたら、きちんとケアをしてあげましょう。お口のケアは歯ブラシの他に、デンタルシートやデンタルスプレーなどがあります。

小さいうちに歯磨きを習慣化できれば問題ありませんが、そうでない場合は、状況に応じて少しずつ慣れさせていきましょう。

段階としては、まず歯ブラシに慣れてもらってから、口元に近づけます。少しずつ口の中を触られるのに慣れてきたら、最終的に歯ブラシで歯磨きができるようにしていきましょう。

難しい場合は飼い主様の指にガーゼを巻いて、歯の表面を磨くだけでも効果があります。

また、褒めたりご褒美をあげたり、歯磨きをすると「嬉しいことが起こる！」という条件付けも有効です。