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【年齢別】受けておきたい項目について

ワンちゃんの健康診断をお考えの方は、身体測定や血液検査、尿検査などの一般的な項目に加え、年齢に合わせて気になる項目を追加することをおすすめいたします。年齢別に受けておきたい項目については、以下のとおりです。

・子犬期（1歳未満）

この時期は、生まれつきである先天性疾患の可能性があります。また、まだ免疫力が少ないことから、感染症にもかかりやすくなっています。ペットショップでお迎えした子だと、集団生活によってお腹の寄生虫やウイルス性の風邪などをもらってきている可能性も少なくないでしょう。検便や身体測定などの検査の他、去勢や避妊手術を視野に入れて血液検査やレントゲン検査を行うことをおすすめいたします。

・成人期（小・中型犬：1～7歳、大型犬：1～5歳）

特に体調などに気になる点がなければ、肝臓や腎臓などの一般的な項目を調べる血液検査やレントゲン検査を受けることをおすすめいたします。「健康だから大丈夫」とこの時期の健康診断を怠る方もいらっしゃいますが、健康な時期の検査データがあれば、異常がでたときに比較して参考にすることができます。

また、3歳に達するまでになんらかの歯に関する病気の症状がでる確率が高いため、4歳からは歯科健診も定期的に行うことが大切です。

・シニア期（小・中型犬：8歳以上、大型犬：6歳以上）

シニア期は、内臓の衰えもでてくる時期です。たとえ症状がなくても健康診断で病気が見つかることもあるため、血液検査、身体検査、検便、検尿、超音波検査、レントゲン検査で全身をより細かく検査することをおすすめします。

また、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症（クッシング）など、高齢のワンちゃんに多い病気を早期発見するためにも、ホルモン検査を行いましょう。

健康診断を受ける頻度

ワンちゃん・ネコちゃんの健康診断は、年齢によって異なります。成犬・成猫の場合で年に一度、シニアの場合は半年に一度以上（ハイシニアは3ヶ月に一度）の頻度で健康診断を行うことをおすすめいたします。

ワンちゃん・ネコちゃんの病気を早期発見するためには、常日頃から排泄の状態や食事の量、皮膚の状態などを細かくチェックしておくことが大切です。体調に変化が見られたら、すぐにかかりつけの動物病院で治療を行いましょう。